Ado
Radio Noise
[ミコ吉「Radio Noise」ft. Ado 歌詞]

ラジオから流れてた あの新譜を聴いて
“あなた”みたいになりたいと 憧れたんだっけ
一音一音にときめいていたのも
ずっと昔 わたしがまだ笑ってた頃

近づけば遠ざかる理想と 残酷な現実の間で
自分だけは特別だと 勘違いしていたよ

「夢は絶対に叶う」だとか
「努力は報われるはず」だとか
そんな嘘臭いキレイゴト 聞き飽きてしまったな
暗闇に吸い込まれる残響 みんなに聴いてほしかった詩
誰か見つけてよ 認めてよ わたしが此処にいたこと

何もないありふれた 存在と気づかされ
悔しくて 悲しくて 苦しくて つらくて
狂いそうになる

惰性が染みついて無為に過ごす日々
残された選択肢も時間も無いのに
妥協を繰り返して諦めがちになる
少しずつ嫌いだった大人になってく

一つまた一つと限界を悟り 擦り減らしてく心の残量
描いて破り捨てた未来図 それでも囚われたまま
血反吐しか吐けなくなっても 流す涙も枯れ果てても
過去を振り返る暇もなく 足掻くしかできなかった
もしも願いが叶うのならば 明日死んだって構わない
そんな都合のいい神様は いやしないと知りつつ

信じてもないものに 縋っても救われず
虚しくて 傷ついて たすけて ほしくて
どうすればいいの

情熱も 人生も 魂も 全て
この声に捧げてきたけど それでも“あなた”になれない
想いを吹き込んだこの歌を流すのも
もうこれで最後にしようか ああ 滲んでく

抱え切れず溢した希望が 絶え間なく苛み続けてる
この頭の中 取り憑いて 消えない 雑音のように

「夢は絶対に叶う」だとか
「努力は報われるはず」だとか
そんな青臭いキレイゴト 無邪気に信じたかった
悔しくて 悲しくて 苦しくて つらくて
虚しくて 傷ついて たすけて ほしくて

わたしが壊れて 壊れて 壊れて 壊れて
わたしを壊して 壊して 壊して 壊して